番外26回目 OMソーラーによる薪の強制乾燥

晴 ほぼ無風だったが寒かった。

“B作業に入ります”という呼びかけに今日は7名が集まり、雪の中を玉伐り、薪割り、薪束作りと各々作業。積もった雪が層になっているのが分ります。

 伐倒も始まりました。

 薪ストーブ愛好家にとって薪の乾燥度は一大関心事です。薪販売業者にもいろいろ主義主張があり、ネットを見ると「コンテナの中で強制乾燥させるので含水率20%以下です」と謳う業者もあれば「自然に優しい燃料である薪を作るのに化石燃料を燃して乾燥させるようなことは致しません」という業者もいます。

 ところが我家では化石燃料を使わず薪を強制乾燥できます。その秘密はOMソーラーという暖房装置にあり、これは太陽熱で温められた屋根の下の空気をファンで床下に送り、基礎のコンクリートに蓄熱しようというシステムです。「日中に貯めておいた太陽熱を夜明けまで使える」というのはかなりの誇大広告ですが、太陽が燦々としている間は70℃近くの温風が床下に吹き出していることは確かです。この吹き出し口に22cmφの薪束なら3,4束くらいおける空間(写真)があり、ここに薪を置けば強制乾燥させることができる、というわけです。ただ、我家は屋根が朝のお日様にそっぽを向いているので光が一番欲しい冬の朝は働いてくれません。

 5日のB作業の日に“きもち”代わりに持ち帰った薪束のひとつははずれ、で未乾燥で火吹き竹をふうふうやりながらも部屋中を煙だらけにして家人の顰蹙を買いましたが、次の二束をOMソーラーの吹き出し口に置いておいたら2日後には良く燃えてくれました。でもこれが元々乾燥していたものだったのか、未乾燥のものが2日で乾燥したのかどうかは定かでありません。折角買った含水率計を使ってちゃんと同一試料で比較対照してみなければ。