大人の遊園地:収穫の秋

快晴 初夏の陽気

前回は桜の開花前だったのに今日ほ初夏の陽気。3月一杯で伐倒を終えた薪の会にとって今は搬出、玉切して薪として収穫の秋です。今後の問題はどこにどう保管するかでしょう。乾燥の進み方は保管場所の条件によって大きく変わりますから(http://d.hatena.ne.jp/saruhanatree/20160201/)

大人の遊園地:川崎仙台薪ストーブの会の紹介

以下はKS氏がepo東北(東北環境パートナーシップオフィス)の再生可能エネルギー交流会で薪ストーブの会の紹介をされた時の資料です。できれば最後に「大人の遊園地」という言葉をいれて貰いたかった!もともとこれはKS氏の命名ですから。












大人の遊園地:虚構新聞大賞と最近の遊具事情

暖かく、無風快晴

「この度蕃山の麓に80町歩の山林を購入しました。薪の会はこの場所で4,50年は活動できます」というメールを見てすぐに地図で探した私が浅はかでした。80町歩なんて広さは勿論価格なんて普通の都市住民には見当もつきませんから“あり得ない”とは気がつかず、まんまと騙されてしまいました。エープリルフールなんて今どき流行らないよ!そんなものを知っているのはおじさんやおばさんだけ!
 「橋下大阪市長(当時)が児童全員にツイッターを使わせるよう指示した」という記事を真に受けた慌て者がネットで騒いだので有名になった虚構新聞もその後あまりヒット作(いかにもありそうな嘘)はないようです。 今年の虚構新聞大賞にこの嘘を推薦することにしました。勿論嘘です。

チャップスで武装した伐倒女子も活躍したとのことですが、冬の間に倒して斜面に横たわっている木をいかに効率良く搬出するかが当面の課題です。下の写真は先日og氏から送られてきたもので「ワイヤーを左側斜面の切株から右側立木にかけ張り上げ、中間にロープ用の飛金車を固定しました。すり鉢状の地形なのでこの位置で全ての材を引張出せます。ワイヤーの位置に赤いラインをいれました。」とのこと。
赤丸で囲った飛金車は「とびきんしゃ」と読むのでしょうか。金属製の静滑車を金車と云うらしいので空中でぶらぶらしているから飛金車?これに通したロープの一端を伐倒した木にからめ、他方を切株に固定したポータブルウィンチで引っ張って持ち上げれば重力で下せるようです。

黄色い丸で囲ったのはこの時点では重力利用のやえんの出発地でしたが今日はすでにやえんは集材機の動力を使った釣瓶式軽架線に置き換えられていました。釣瓶式軽架線による集材の原理図、出発地の櫓、すれ違いの様子、林道際の積み替えのローディングデッキ、動力源の集材機(問題があって修理中)です。集材機ひとつでいろいろ遊べるものですね!そのためにはいくつもの金車を使って方向を正しくし、チルホールで張りを調整する技術が必要なことは言うまでもありませんが。
10日間くらいの労働で下せるだろうとのog氏の見込みですがさて。

川崎仙台薪ストーブの会:今年の伐採地

曇り 風もなく、絶好の伐倒日和。今年初めての遠出でした。

昨年末から薪の会の活動場所が既伐採地と谷を隔てた北側の尾根に移っています。二万五千図では林道が谷に沿って右岸に書かれていますが実際は左岸にあり、地図上その道が消えて沢が二股に分かれるあたりにかけた橋が入口です。
 橋の上までケーブルが架けられており、林道まで“やえん”で下せそう。素晴らしい!この橋の先は今日が初めてでしたが、ちょっと登ると視界が広がり、そのあたりすべてが今年のフィールドのようです。黄色点線で囲ったのがやえんの出発点の櫓で、近くに玉切材が集積されています。
中央と右上に伐倒している人が見えます。木々が水を吸いだす前に出来る限り伐倒し、搬出はその後に、という作戦とのこと。この写真(北西向き)の右(北東向き)が次の写真です。


小屋は当分南側沢の従来のものを使う模様。ストーブが新しくなっていました。

川崎仙台薪ストーブの会:"燃しつなげ"られました。


初冬にケチケチ燃したのと暖冬とに助けられて今まで生き永らえてきたこのディスプレー用薪棚に手をつける時がきました。結構作るのに苦労したのですが、コブシが茂ると日当たりが悪くなって鉢植えの花が持たなかったり徒長したりしたのでどうせ作り替えるつもりでしたから未練はありません。
最近は割った薪を燃して熾きができたらなるべく大きな玉切材を投入することにしています。それなら薪割りも薪の継ぎ足しもミニマムですみます。熾き作り用の薪は別にひと山あるので今シーズンは“燃しつなげ”られます。
何人かの方から薪が足りなくなったら運んであげるというお申し出を頂きましたが大丈夫でした。有難うございました。さて、そろそろ元気をだして来シーズンのための薪作りに参加しないと。

川崎仙台薪ストーブの会:北風と太陽と薪の乾燥その2と新年会、作業現場の最近

小理屈は後まわしにして、薪の乾燥過程で重さ(W)は図1のように時間の経過とともに“乾燥薪(温度、湿度、樹種等によって決まる平衡状態での水分を含む)”の重量(Wdry)に漸近的に近づいていくと予想されます。ここで“半減期”とは(W−Wdry)の半分が蒸散するまでの時間です。
 半減期の2倍の時間が経てば蒸散するべき水分の3/4、3倍で7/8、すなわち9割近くを失い、あとはゆっくりと残り1割強が少しずつ出ていくだけです。即ち曲線はx軸に平行なy=Wdryという直線に次第に近づくはずです。

 実際に測った薪(コナラ、径~30cmを四分割、~5kg、かなり大きめ)の重量変化が図2です。上から順に日陰の薪棚、日向の薪棚、居間の隅、OMソーラーという日光利用の暖房の床下吹出し口に保存したものです。

いずれも初めは蒸散速度が速いが90日も経てば遅くなり、図1の曲線の予想通りとなるのでこれ以上時間をかけても大きな変化はないことでしょう。一方、図1のWdryは保管場所によって75%(日陰)~65%(温風吹出口)とかなり違ってきます。温度は日陰<日向<居間<吹出口だし湿度はその逆の順ですが、日向でも日陰でも薪棚の温度は殆ど変わらないはずだし、居間には当然日照はないので次のように結論できます。すなわち、薪の乾燥には
◎保管場所の湿度が最大の因子。
◎乾燥には3ケ月程度で実用上十分。
 実は日向と日陰では速度はちがうが同じ一定値に近づくだろう(日照がなければ温度は同じだから)と予想していたのですが外れました。ok氏の“乾燥に効くのは日光より風通し”という経験則の風通しとは湿気のこととして理解できます。
 小理屈をこねることはやめにします。知りたい方はネットで「一次反応」で調べて下さい。

時期遅れですがky氏が送って下さった23日の新年会の写真とog氏のFBから転載の30日の現場のbeforeとafterの写真を掲載しておきます。


大人の遊園地の醍醐味:遊具の進歩

4年前、挿入図のスキー板再利用の橇を使って搬出を試みているところです。

経路にちょっと上りがあると馬力でもない限りこの程度しか運べず、1,2回使ってみただけで忘れていました。
 が、馬の代わりに集材機のウィンチを使って先日生き返り(og氏FBより)、

この一日で10立米以上搬出して、

「伐倒―玉切−搬出が一つの流れになってもうキノコのはえた薪はできない」とのこと。こんなふうに工夫の結果が目に見えて分かるのが大人の遊園地の遊びの醍醐味でしょう。年が明けても自宅謹慎状態でそれを味わえなくて残念至極です。
 クイズです。さてこれは何に使うものでしょうか。
og氏がネットオークションで2,300円で落札したものだそうです。また遊具の進歩が楽しめそうです。