川崎仙台薪ストーブの会:この2ヶ月
曇り
昨晩は4月の月蝕から2回目の満月がうす曇りの中で見えました。辺境詩人と呼ばれる唐の岑參(しんしん、しんじん)の「家を辞して月の両回円(まど)かなるを見る」という一句には、西域を目指して出発してからもう2ヶ月、という焦燥感に溢れています。
新設の研究機関に単身赴任していた頃、帰途満月をみる度にこれでいったい何回目だろうかと焦ったものです。題の「磧中に作る」の磧とは砂礫の砂漠だそうで、鳥取砂丘ではなく蔵王の賽の河原のイメージでしょうか。ただ、「万里人煙を絶つ」ですからスケールが違いますが。
どれだけ進んだか分らない砂漠の旅や日々の努力がなかなか眼には見えない“研究”と違い、薪の会の活動成果ははっきりと形になります。この2ヶ月でシューターを開発して南側尾根北斜面の伐倒木をどんどん下し、時には烏帽子スキー場や貸付森林からも運んだので今や薪棚は溢れかえっているか、と思いきや、いくつも空でした。ちょっと前にはほぼ満杯だったのに。このところ暖かい、というより暑いくらいだったのにどんな人が持っていったのでしょうね。知りたいものです。
“本物よりも本物っぽい”YA氏の作品です。STIHLのロゴはシール屋さんに特注したものとか。かけているのは手だけでなく、元手も、のようです。
皆さんいろいろ手をかけて工夫しています。この肩紐つきチェーンソーキャリヤはアイデア賞ものではないでしょうか。Gパン利用の前掛けもありました。足が分かれています。車内の整理法も様々です。自分も何か考えなくっちゃ。
今日も相変わらず南側尾根北斜面の伐倒木の処理がメインです。上下同時作業にならぬよう一列横隊で玉切して下しています。だんだん遠くなっていくのでシューターの移設も検討中とか。
集積された玉切材です。2年経過しているのでキノコこそ生えていないものの品質の劣化は明らかです。やはり倒したらすぐ処理が基本です。