川崎仙台薪ストーブの会:スタバとイルカと薪

晴 このところ晴続きで気象庁のレーダー画面を見る楽しさが無くなっています。

数日前マスコミがこぞって取り上げた、砂場県に初出店したコーヒーチェーンと水族館のイルカ、ひいては捕鯨問題は多少の関係があります。Starbuckというのは19世紀米国文学の代表作のひとつで捕鯨を主題にした”Moby-Dick(邦訳題「白鯨」)”の登場人物名ですから。モビーディックと云うのは主役のクジラにつけた名前です。

現代のアメリカ人は自国での油田発見以前には米捕鯨船が油を求めて世界中のクジラを捕獲し尽くしかけたことは綺麗さっぱり忘れていますがペリーの砲艦外交で日本に開国を迫ったのも捕鯨のためです。所謂下田条約では和親の精神を謳った第一条に続く第二条で定めたのが「伊豆下田松前箱館の兩港」での「亞墨利加(アメリカ)船薪水食料石炭欠乏の品(wood, water, provisions, and coal, and other articles)」の供給についてであり、鯨油の抽出に必要な薪は真先に、水食料の前にあげられています。

右の本は突如解雇され、奥さんは子供を連れて出て行き、住む家も手放すはめになった元超高給ビジネスマンがスタバで掃除人から再出発して次第に頭角を現していくというサクセスストーリーです。実話ということになっていて、サブタイトルが凄い。「エリートの普通人としての生き方」とでも訳せば良いでしょうか。

中に社員集会で社名の由来について解説して聴衆を感心させる場面がありますから、スターバックスという名前から名作小説、ましてや捕鯨を連想できる米国人は殆どいないことが分ります。”Moby-Dick”は古典として皆一応題名は知っているが難解で実際に読んだひとはあまりいないとか。“シーシェパードのメンバーに一人一冊”運動でも始めましょうか。
閑話休題。集合時間より多少早めにいったのに既にアプローチ道路の草刈がしてあったり、馬搬途中で放置された材の処理をしている人がいたり。全くこの会の人は働き者です。
今日もメインは南側尾根北斜面の伐倒木を玉切して修羅もどきシューターで下すこと。もう灌木が茂って下からは見えませんが、尾根近くまで伐倒木はうんざりするほどあるそうです。

お昼時。

左上は腐った橋の床板の交換。この橋の竣工は2010年7月28日でしたからほぼ5年になります。腐ってはいない床板も縮んで隙間が大分大きくなった気がします。左下の杉材は薪置場用だそうですが、どのように使うのかを見届ける前にリタイアしました。