川崎仙台薪ストーブの会:クローラエンジン故障

仙台では開花後最初の日曜日だというのに一日中氷雨。それなのに午前中に腹帯で作業をしたという報告が今LJCに入ってきました。ご苦労様でした。こちらは朝から薪ストーブを焚いてぬくぬくとパソコン前に座っています。

 発足時には何人かが個人でチェーンソーを持っていただけの当会も、今ではかなり機械化が進みました。薪割機3台、クローラ2台、集材機(これは多分私物)、チェーンソー、刈払い機等々。

 機械化で効率はあがりましたが、困るのはよく故障することです。が、毎回いつの間にか直っているので、誰かは見当がついてもどう措置したのか知ることがありませんでした。でも、考えてみれば専門業者に修理品を持ち込むだけでも大変な手間です。


今回緑のクローラのエンジン故障についての顛末を知ったので掲載します。結局修理は不能で図示の取付けプレートにのる同等のエンジンを調達する必要があるとのこと。詳細を以下に。

【状況】エンジンを起動し、しばらくすると(30〜60秒)キャブフィルターから「生ガス」が吹き出してくる。
【原因】ガバナ機構の作動不良により、キャブスロットルが全開のままエンジンが起動し吸気バルブからの気化ガスの吸い込み量が次第に増え、シリンダーヘットカバーに溜まり気化ガスの許容オーバーにより「生ガス」としてキャブフィルター側に戻ってくる。
【処置】ガバナ回転機構部やスロットルレバーテンション機構部に浸透油を塗布し、起動後キャブスロットルを全閉に戻る様に調整する。
【確認】調整後アイドリング状態で「生ガス」が吹き出る事は無くなり、回転を上げて「生ガス」が吹き出るかを確認中(5〜6分)、突然、異常音を発しエンジンが停止した。スターターを引いてもエンジンがロックし「焼き付き」を起した状態の様に、びくともしなくなった。
【調査】点火プラグを外そうと回したら、いやに渋く感じられ、外すと点火プラグ先端が曲がり破損していたので、「エンジンの焼き付き」ではないと感じた。シリンダーヘットカバーを外すと吸気バルブプッシュプレートが落ちており、シリンダーヘットカバー内部に金属片が散らばっていた。シリンダーヘットを外すとバルブが横になりピストン頭部を破損し突き刺さっていた。この時点火プラグ(シリンダーヘットカバー)とピストン頭部の間に吸気バルブが横になりピストンが上昇し内部破壊に陥ったと推測される。
【原因】吸気バルブの付け根が長年の金属疲労により2/3が破断(破断状態面から判断)しており、確認動作中吸気バルブが曲がり内部破壊に至った。
【破損部品】ピストン・シリンダーヘット・吸気バルブ・吸気バルブプッシュプレート・点火プラグの五点が最低交換を必要とする。
【エンジンの乗せ換え】図のプレートに乗る同等クラスのエンジン調達が出来れば、エンジンの乗せ換えが可能になる。


【破壊状態その1】写真左上から時計廻りに
点火プラグを外しシリンダーヘットカバーとロッカー・アームを取り外すと吸気バルブが無く、金属片が散らばっていた。

シリンダーヘットを外すしバルブ側を見ると、排気バルブに破壊したピストン頭部の一部が挟まっていた。シリンダーヘットの内側は吸気バルブの破損により生じた傷で同時に点火プラグ(下の穴がプラグの取り付け位置)も破損させている。

その拡大写真で、排気バルブに破損部品が挟まっているのが良く分かります。

ピストン上部が破壊されクランクシャフトからピストン上下させているコンロッドの一部が見えている。


【破壊状態その2】写真左上から時計廻りに
破損した吸気バルブでザラついている部分が最後に破断した部分になり、バルブシャフトが根元で曲がっているのも確認できる。

破損した点火プラグで衝撃の強さが分かります。

スプリングを挟んで吸気バルブとバルブプッシュプレートがあり、バルブプッシュプレートの一部が破損しているのが分かります。

エンジンを横から見た状態で、伸びているシャフトに2連Vベルトプーリーが取り付けられている。