川崎仙台薪ストーブの会:我家は里山優等生-シロスジカミキリ

日がさしたり曇ったり、時には雪が激しく降るという冬型の気圧配置の日でした。

強風が吹いて倒れたらよそ様にご迷惑になりそうな庭木を植木屋さんに伐ってもらいました。腹帯でなら自分で倒して隣の木にかかってもベテランに泣きつけばなんとかして貰えますが、隣家の屋根とか電線を直撃したら一発でアウトですので。

 一本のコナラの切口から5cmはある大きな虫が這いだしてきました。国内最大というシロスジカミキリです。根元近くに産み付けられた卵が3年目の秋に成虫となって越冬し、春に孔をあけてでてくるとのこと。寒風に曝されてすぐにお亡くなりになりました。ごめんなさいね。南無阿弥陀仏
 専らナラ類を食害するのでクリ農家の大敵だが他方この虫が傷をつけることによって滲みだすクヌギ等の樹液がいろいろな甲虫や蝶の餌になり生態系を豊かにするとのこと。ところが文献(高桑正敏「雑木林におけるシロスジカミキリと好樹液性昆虫はなぜ衰退したか?」神奈川自然史資料36,75-90(2007))によれば最近この虫が少なくなり、その結果樹液に依存する昆虫類も減っているそうです。

原因はご多聞にもれず里山の放置で、太すぎると産卵しないし日光が根元近くまで届かないとやはりだめとのこと。
 翻って我家の庭をみると残したコナラも殆どすべてに産卵痕があり、カミキリムシの繁殖に理想的な環境のようです。伐採≡自然破壊すなわち悪、と刷りこまれているひとも多く、薪ストーブの会の話をすると木を伐るなんて、という顔をされることがしばしばあります。が、白神山地ならいざしらず、里山は人手がはいってナンボ、のもの。根元の春蘭は蕾を持っています。

 




8日の薪ストーブの会の例会はプロによる伐倒の講習もあって盛会だったとの由、参加できず残念でした。写真はog氏から。

 小雪が舞っているので隣家も窓を閉めているから音が気にならないと勝手読みをして三か月ぶりにチェーンソーにさわって休み休み40cmに切り揃えました。この太さなら薪割りせずそのまま熾きに投入すれば火持ちよくゆっくり燃えてくれるでしょう。最近「薪は生木に限る」という元全共闘シンパ女史の説(http://d.hatena.ne.jp/saruhanatree/20130424/)をしばしば実践しています。