川崎仙台薪ストーブの会:新年会と薪ストーブとは無関係な糸井重里氏の情報の判断基準について

粉雪が舞う寒い一日だったとのこと。当方は仮退院して自宅の薪ストーブの傍で一日中ぬくぬくと過ごしました。


今日は新しい伐採地で安全祈願をし、新規休憩小屋の材料を準備したり架橋用の杉材を運び出したりして働いたとの証拠写真がog氏より送られてきました。

 そして夜は新年会。こちらはKS氏よりのもの。



 今日の作業や新年会に参加できなかった鬱憤晴らしに今日は薪ストーブとは関係ないちょっと硬い話を。と云っても寸鉄を業として名をなす人は流石言葉の裏まで読んでいる、というだけの話です。

もし放射能と聞くとなんとなく不安でフクシマでなくとも福島と聞くと敬遠したくなる人がいればお奨めの本があります。東大物理の早野龍五氏とコピーライターの糸井重里氏によるもので、新潮文庫で税別430円、寝ながら斜めに読めますので是非、と云ってもなかなか買って読むひとは少ないでしょう。


そこで、放射能問題に全く門外漢である糸井氏が3.11の後交錯し、往々にして正反対の内容の放射能に関する情報から参考にするために使ったという基準が素晴らしいと思うので紹介します。選ぶのは
「よりスキャンダラスでないほう」
「より脅かしてないほう」
「より正義を語らないほう」
「より失礼でないほう」 だそうです。

 無責任なネットの言説ばかりでなく、“良識”を持って任じる大新聞にも「よりスキャンダラスに、より恐怖感を持たせるように、そして正義を振りかぶり、往々にして他に失礼な」内容をウリにする記事が多いように思います。この基準は放射能問題に限らずすべての情報の信憑性の判断にあてはめてよいものではないでしょうか。

 最後にそして「よりユーモアのあるほう」とあり、この“そして”は単に並列を意味するand以上の意味がこめられているとのことですが、その内容については同書をどうぞ。

 私としては糸井氏のものに加えてやたら細かい数字を振り回し、カタカナ名前のひとがああいった、こういったというのを金価玉条とするものを胡散臭いと判断する基準に加えたいところですが、言葉のプロのまとめに比すと簡明さには遠く及びません。