川崎仙台薪ストーブの会:またの出稼ぎおよび薪の樹種について

台風接近中も小雨

さて、今日から腹帯で薪作り、の予定だったのですが、またまた出稼ぎの話が降ってきて急遽烏帽子スキー場へ。初心者用に迂回コースを作るので雪が降る前に皆伐して欲しいとのこと。出稼ぎ代で忘年会を、などと皮算用をはじくのだけは速いのがこのメンバーです。書面説明の後、現地へ。OK氏が抱きついているのはブナでしょうか。4反歩などと云われてもピンときませんが、652番までの標識が貼ってありました。やはり木下藤吉郎方式です。

まずは中低木から伐採したので薪の素の積み重ねと小枝の山がいくつもできました。雨で濡れています。

作業終了後です。すっきりした、手入れの行き届いた林、の雰囲気です。樹種は判らないものが多いものの多分これから紅葉する落葉濶葉樹ばかりで伐採するのは勿体ないのですが、スキー場も初心者を呼び込むことに必死ですからやむを得ないでしょう。

でも、出稼ぎばかりして本業の方は大丈夫なんでしょうかね?

ところで、「めが先生の手抜き園芸(家の光協会)」という本に「赤玉土何割、腐葉土何割等とこれまで何度も書いてきたが、それは原稿用紙のマス目を埋めなければならないからで、実際には家庭園芸ではどんな土を使ったってかまわない」とありました。先生を自称するだけあってこの妻鹿氏は著作が多いようです。
 薪も同じことだろうと思います。針葉樹はだめ、とかクリは火付きが悪い上にはぜるので良くない、の類です。

懇意の植木屋さんやご近所、知人から頂いた庭木や街路樹、そして腹帯の木々と各種燃してきましたが、「薪にならない木は無い」というのが私の結論です。確かに杉は軽いからすぐ燃え尽きますし、松は火力が強すぎるのでストーブを傷めるというのも本当でしょう。
でも、スギは燃え尽きる前に何か足せば良いことですし、登り窯ではあるまいし、居間のストーブが痛むほど松ばかり盛大に燃す人はいないでしょう。クリも目印をつけておいたことがありましたが、思い出したときには無くなっていました。ナラと何の違いも感じず燃してしまったようです。ひと冬をヒマラヤスギでまかなったこともあります。
また、薪には「乾燥」がいつも強調されますが、熾きさえあれば生木だって燃えるのも確かめました(http://d.hatena.ne.jp/saruhanatree/20130424/1366796875)。熾きを作るには乾燥薪が必要ですが。
というわけで、これまでにたまった薪の会の針葉樹の薪も、これから伐倒する烏帽子や腹帯の樹種が判らない広葉樹の薪もこの冬に充分役立つことでしょう。