川崎仙台薪ストーブの会:横っ面をはって片づけ

快晴 ニセアカシヤがもう盛りを過ぎていました。花期の短いこの花を見る機会がない年もあります。

玉村豊男という、趣味の塊のような人がいます。大学卒業後言語学研究を志して渡仏したが実際は欧州、北アフリカを放浪してまわってしまい、帰国後海外旅行のガイドや「ひも」をしたりしながら文筆業になり(物書きは面白おかしく書くのでそのままは信用できませんが)、今は信州でワイナリーとレストランを経営しながら絵を画いたりしているようです。その著書「健全なる美食」や「料理の四面体」は私の料理教科書です。
この人によれば信州には「横っ面をはる」という云い方があるとのこと。「見て見ぬふりをする」という意味だそうです。たとえば、畑に行く途中に雑草が目に入ってもいちいち引っこ抜いていたら目的地に行きつけないから横っ面をはらなければならない。

今日は定例の活動はキャンセルでしたが有志(単に暇なだけ?)が4人、普段はできない休憩小屋内外の片づけをしました。始める前に誓った−大げさですが−ことは「手を拡げずやると決めたことだけやろう」ということ。そんな言葉をどこかで聞いたな、と帰途運転しながら考えてようやく「横っ面をはる」という言葉を思い出しました。

小屋内外のビフォワーとアフターです。沢の流木等の清掃で気の毒をしたのはイワナ君。棲家を荒らされ拉致されて、でも戻されたあとは元気を回復したようです。大きくなれよ。次の機会には食べてあげるから。

昨秋熊に折られたヤブデマリが沢山の花をつけていました。後ろに見える休憩小屋の屋根の補強も終わったようです。