薪作り順調

晴 往路は所により地吹雪状態でしたが伐採地では案に相違して風もなく、暖かでした。


 こんな風景の中でできることは集積してある玉切り材の薪割りと第一の橋付近の玉切り材の運搬、それに薪束作りくらい。終了時の薪置場の様子です。この列の後の棚4段が新しい薪で一杯になりました。薪作り順調です。
Kご夫妻が真ん中の列最後尾の段の古い薪を運びだしてくださいました。見かけは悪くともすぐ使えるので嬉しいとのこと。おかげで新しい、まともな薪を置くスペースが拡がり、私も嬉しい限りです。
今日の雪は湿雪で滑りはしませんが轍が深く、地上最低高の低いプリウスは平地でも苦戦したもようです。
 
ところで雪というと「天から送られた手紙」という言葉を残した中谷宇吉郎が有名ですが、同じ寺田寅彦門下で後輩の平田森三というひとがいます。戦後の食糧難の時代に南氷洋捕鯨船に同乗し、銛の先端を平らにした「平田銛」を考案して捕鯨銃の命中率を高めた、という話は当時有名でした。クジラが日本人の大切な蛋白源だった時代です。平田先生の「物理実験学」は私にとって大学で一番印象深かった講義です。教科書には書かれていない、ご自身の経験に基づいた内容でした。

 平田先生は私が卒業した年に61才で亡くなられましたが、広島で被爆されての白血病とのためとのことでした。腹帯からの帰路で運転しながら頭にうかんだ雪から放射能への全く個人的な連想です。