三題話 薪棚の杉皮葺き、Google Earth と薪の乾燥
11月2日 快晴 暑くもなく寒くもなく快適な一日でした。
今日は9名。いつもの玉切り、薪割りに加え、炭焼窯への薪の運搬、次に懸けるエンドレスタイラー方式のワイヤの路線の調査や架線に邪魔になりそうな木の伐倒と様々だった由。私は一日中“デザイン的薪積み棚”の屋根の杉皮葺きを手伝ったので今日の写真は一枚しかありません。杉の伐倒から皮剥ぎ(8月14日参照)まで自分達でやってこんな薪棚を作るグループは日本広しといえどもまずないでしょう。看板にいかにも手作り感があります。国道457号線を通る車の人達が気がついてくれるかな?
Google Earthというのがあります。衛星写真で、ご存知の方も多いと思います。街中の画像では我家の近くの公園のさして大きくはないカイズカイブキも一本一本区別できるほどですが仙台から離れて腹帯近くになると急に解像度がおちて伐採地付近はなにも分かりませんでした。
ところが今は更新されて解像度が上がっているのに最近になって気がつきました。浄水場やそこからの尾根道、階段、今冬伐倒したエリアなどもなどがはっきりとわかります。そして何やら青い屋根も。9月18日掲載の地図と較べてみて下さい。撮影日をみるとなんと半年以上前の4月6日です。大震災の直後は頻繁に見ていたはずですが、海の方ばかり見ていたのか、それとも四月になったらもう見なくなっていたのか。
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前回安物コンパクトディジカメのGPSの精度の良さに感激したことを記しましたが、実はそれほどではありませんでした。Google Earth(多分こちらが正しい) と較べると南北に5”, 150mくらいの誤差があります。数値の再現性が良いから絶対値が正しいと思いこむなんて、科学者落第です。
この冬にワンファミリーの方々が伐倒してくれたがやむを得ず野積みにされていた玉切りコナラ材を初夏にキモチ代わりにもらってきました。そのひとつを8月12日に半分に切ってみたら含水率が44%(測定限界)を示していました。それを写真のような薪棚(一応南東むきですが家の影になるので直射日光はほとんどあたりません)で保管し、約2ヶ月半後の先週末に割ってみたら(割った直後の表面でないと含水率は測定できません)、薪割りしていたものは23%くらいになっていましたが、玉切りのまま置いていたものの中は40%くらいでした。玉切りのままでは乾燥が進まないことが分かります。安物の含水率計ですので絶対値は怪しいものですが、充分乾いたと思える薪の表面を測ると15%くらい、それを割って中を測ると20%前後を示します。薪割りして23%のものはよく燃えました。
細かく割って乾燥したものは火着きはよいがすぐ燃えつきてしまうので、適当に生乾きした玉切り材なら薪割りもしないですむうえ着火も火もちも適当に良いのではないかと勝手読みをしたのですが、それには夏でも2,3ヶ月くらいではだめなようです。これから真面目に薪割りをしなければ。