蝉、計量器とチェーンホイスト

晴 午後雷雨 帰途川崎付近では車載の温度計は21℃、ガラスの曇りをとるためにエアコンをいれたら温風がでてきました。

今年は早い梅雨明けで猛暑になったのになかなか蝉の声が聞けません。蝉の出現の時期は春先の気温で決まり、今年はそれが低かったから遅いだけで来週あたりは蝉時雨になるでしょう、という記事を読んだのが2週間以上前です。時々は聞きましたが、今の所まだ蝉時雨には程遠い状況です。

 理事長宅脇の“ショウルーム的薪棚”を完成後今日初めて見ました。普通自動車でアクセスできます。これまでは軽トラあるいは4駆を持っていて集積所に取りにいける人以外は“きもち”を薪に換え難かったのですがこれで便利になりました。径22cmの束(1/2きもち相当)が800束収納可能で今約600束入っているそうです。
   
束になっていると量もわかるし運び易くて便利ですが薪を金輪にいれて束にするのは意外と手間がかかります。束になっていなくとも良い人はバラで持って行って欲しいものですが、そのためには”きもち”と薪の量の関係が分る必要があります。そこでNT氏が左下のような計量器を試作してくれました。間口が60cm×50cmで、これに40cmの薪をつめると8束 (=4きもち=B作業1日分)分になるとのこと。口さがない雀共がこれでは小さすぎるのではないかと(勿論私も雀のひとり−じゃなくいち羽か−でした)論評していましたが、製作者が実験したのですから確かでしょう。右下のようにちょっと山盛りにすれば良いそうです。この計量器を幾つか作って伐採地と理事長宅脇の薪置場に常備しておけば重宝することでしょう。




 集材機の利用によって玉切り材の運び出しが飛躍的に楽になりました(7月2日)。ただ難点は吊り上げる時に離れた場所にある人力ウインチを使っていたため、遠くからの合図を待つ必要があることとウインチをまわすのに無理な姿勢でかなり力が必要なことでした。そこで思いついたのが実験室で重いチェンバーを持ち上げる時に便利に使っていたチェーンホイストです。ホームセンターにあったものは1.5t以上のごついものばかりでしたので、ネットで調べたらオーエッチ工業というところから荷重250kgや500kgのものがでているのが分りました。その二つは同じ価格ですが自重が3.5kgと7.6kgと倍以上違います。今の目的には250kgで充分ですので軽いほうを選びました。

 結果は− − ほぼオーライでした。上げ下げをする現場でガラガラやれば良いので遠くからの合図を待つ必要がなく、力も重力の方向に引くだけなのでたいしたことはありません。ただし、500kgにするべきでした。チェーンの太さとかフックの大きさで、使い易さや信頼感が大分違うような気がします。薪の重さに較べれば4kgの違いはなんでもありませんから。店で現物を見較べるとすぐ判断できるのですが、数字と写真しかないネット購入はこんなミスが起こりがちです。

 8名が玉切り、薪割り、薪積み、薪棚の屋根作り、玉切り材の運び出しと適当に分かれて作業。午後雷鳴を聞く。降ってくれれば休めるのに、と神様に祈ったら心掛けの良い人間の願いは聞きとどけられ、雷雨となって早めに終了。