吉里吉里

晴 往復の道すがら中木でミズキほどではありませんが層状に咲く白い花が多く目につきました。遠くからですが写真をとったので調べてみるとカラスザンショウの花に似ていますが羽状複葉ではないようです。

  被災した大槌町吉里吉里地区で流失した家屋の廃材を薪にして「復活の薪」と名付けて販売しようとしているとひと月ほど前にネットで知ってすぐに注文しました。その時はそんな条件は無かったのに、今では「注文が殺到しているので一度の注文は最大20個までにしてくれ」とのこと。当然まだ届いてはいません。ネットを有効利用できる環境にある被災者の方とそうでない方には復興にも差がでることでしょう。より深刻に支援を必要としているのは吉里吉里のような発信ができない人なのでしょうが。

 この「吉里吉里」と云う地名は井上ひさしの架空の国の物語「吉里吉里人」の題名に使われました。書棚にはあったのですが、読んだ記憶はなく、案の定、5ページめくらいに栞が挟んであったので読みかけています。こんなことをするから本の整理が進みません。

 安野光雅の装丁で新幹線開業前年の昭和56年の出版です。夜行急行十和田3号が早朝新幹線工事中の仙台駅をノンストップで駆け抜けるところから物語が始まります。でも、どうせ仙台駅に停車しないならと、新幹線工事中の夜行列車は近道の長町から東仙台への貨物線を通ったはずなのに、と思って調べてみると、宮城野貨物線利用は昭和48年2月1日から始まったが昭和53年10月2日から仙台駅経由に戻ったとあります。トリビア好きの人間にとってネットは本当に便利です。これを図書館で調べるとしたら?調べようとは思わないでしょう。
 
 今日の作業は「ショウルーム的薪小屋」の製作でした。といってもこの仕事は初参加のうえもっぱら製材を受け持ったので今日の進捗が何だったかは詳らかではありませんが、責任者による作業報告は ①柱及び梁の補強②シルバーシート屋根張り③薪崩れ防止材の製材 です。

 写真は製材が終わった終了30分くらい前というところでしょうか。この後シルバーシートの端に板をあてがって釘を打って本日は終了。