集材機によるロープウエイ式集材法の完成

 東北も入梅。梅雨時の花、アジサイが目につくようになりました。一昨24日の最高気温が31℃だったかと思えば昨日は20℃で今日は18.5℃、それも明け方の記録という滅茶苦茶なお天気です。

 明日入林しますというメールを見て先週の続きと思い、参加に即決。予報通り雨でしたがさほどひどくはないので作業開始。    

 もう一本ワイヤをはってキャリアにつけた二つの滑車に通します。その二つの滑車の真ん中にもう一つ滑車をつけ、それに地上に置いた玉切り材に巻きつけたワイヤを取付けます。キャリアについた二つの滑車と真ん中の滑車との高低差にご注目下さい。そして左の手動ウインチでワイヤを引っ張ると真ん中の滑車が持ち上がり、ということは玉切り材が空中に浮かび、それを集材機のウインチで薪小屋予定地に運ぶ、という仕掛けです。


 生の人力は荷物を地上で転がしてワイヤの上に乗せるだけ、下ろすのも手動ウインチを緩めるだけ、といってもお行儀よく下りてはくれないのでそれから先は人手ですが。手動ウインチには殆ど力は要りません。重い80cmの玉切り材を持ち上げるのとは天地の差です。クローラと較べてものせる手間も少なくてすむし、途中の道が不要だし、集材機が動いている間は昼寝していても良い(5分くらいですが)のではるかに楽です。手動ではなく電動ウインチを使えば完璧、という話もでましたが、発電機を動かし続けるのは不経済だし、かといってその都度スタータを引っ張るのも面倒だから手動のほうが - - という結論になりました。 
 移動速度はビスターリですがそれでもog氏の試算によれば2人4時間で3立米くらい運べるとのこと。2回運んだ頃に雨脚が強くなり、お昼時にもなったので今日はこれまでにしとうございます(ちょっと古いか)、ということに。


 まさに半世紀前尾瀬や奥秩父で見た光景のミニ版です。