エコファン

予報が外れて穏やかな晴天 暖かい。

 釜房ダム周辺ではサクラの花盛り、そして腹帯伐採地では至るところカタクリカタクリに意地悪をしようとして玉切り材を置いたわけではないのですが。

 釣瓶式野猿で玉切り材をおろし(南斜面はほぼ完了)、玉切り、薪割りといつも通りの作業。今日の初顔は薪置場の本格的?屋根作りの開始。棟木、たる木ではなく棟竹(半割り)、たる竹(3ツ割)。たる竹が棟竹に当たるところはグラインダーで丸く削る等芸の細かいこと。

 またネットで衝動買いをしてしまいました。といっても震災前ですから二ヶ月ほど前でしょうか。温度差で発生する電位差を利用して2枚羽根のファンをまわすというその名も“エコファン”です。“薪ストーブの上にのせて置くだけでファンが自動で回りだします。電源は必要ありません!”という惹句を見て即注文してしまいました。


 今回の大震災でも我家は薪ストーブのお陰で灯油の心配なしにぬくぬくと過ごせました。ただ想定外だったのは停電中だとサーキュレータが働かないので一生懸命燃しても暖まるというより暑くなるのは吹抜けの上部の空気だけ、ということでした。そんな時こそこのエコファンの出番なはずでしたが - - 全く能力不足でした。

 エコファンのために一言弁じておくと、能書きには“70°Cくらいから回転をはじめ、200〜250°Cあたりで安定した回転になります”とあります。我家の薪ストーブは丁度良い燃え加減の時の天板の温度は(写真右下が温度計)150°Cくらいしかありません。ホットプレートの表面温度は210°Cにまでなり、だいぶ強力に廻りましたがサーキュレータに較べればまだまだ。250°Cなら?ゼーベック効果による電位差はだいたい温度差に比例するので多分大差はないでしょう。

 結局我家ではエコファンは夏の間インテリアと話題作りのガジェットとしてストーブの上に置かれ、冬には実用上の薬缶にとって代わられることになる運命です。