東電の嘘のエスカレート 直下型地震の怪 巨大地震が消えた!

晴 地震津波とは関係なく梅が盛り。我家ではマンサク、クロッカスとフキノトウ

 3月26日にこのブログの禁を破って東電の虚言体質に対する不平不満を書きました。気象庁の記録をみれば3月12日の午後3時36分に福島原発の直下で地震が起こった事実がないことは明らかなのに東電の発表ではそれが「福島第一原子力発電所1号機付近での白煙発生(実は水素爆発)」の原因のように書いていました。

 当然そのうちにこの「直下型地震」のことは誤報とわかり、東電の発表から消えていくだろうと思っていたのですが、驚くことに消えたのは3月11日の巨大地震のほうで、12日の直下型地震は2週間以上たった今でも東電のプレスリリースの中で健在です。<福島第一原子力発電プラント状況等のお知らせ(3月30日午後0時現在)>でも下のようにあたかも12日の「直下型」が「大きな音があり白煙が発生し、- - 水素爆発を起こした可能性」の原因であるような書きかたで、11日の巨大地震は消えています。現状のお知らせだからその原因である11日の地震について触れる必要はないというなら12日の「直下型の大きな揺れ」も必要ないはずです。

 3号機については「1号機同様大きな音とともに白煙が発生したことから、水素爆発を起こした可能性があり云々」。これはいくらなんでもその時刻に都合よく二度目の直下型地震を起こすわけにはいかないのでただ事実を述べたのでしょう。

 不思議なのは単なる「お知らせ」ではなくて「原子力災害対策特別措置法第15条第1項の規定に基づく特定事象の発生について」というタイトルがついているプレスリリース(5報あります)では逆で、すべて下のように11日午後2時46分の地震により、となっていて「直下型」地震への言及はないことです。

 単なる<お知らせ>と<法の規定に基づく>発表とを使い分けているということは単純ミスではなく何か意図するところがあることを疑わせます。でも何故?今どき原発建屋が余震で壊れたなどという説明を信じる人はいないでしょう。あるいは単純至極、疑うべき深い意図も何もなく、最初に<お知らせ>と<法の規定>との文を書いたらあとは何の考えもなくできの悪い学生のレポートのように“コピペ”を繰返してしているだけなのですかね?

 東電の広報に聞いてみたいところですがどうせまともな返事は返ってこないでしょう。どなたかこの謎を解いて頂けませんか?