川崎仙台薪ストーブの会:狸と貉とD級グルメ

無風快晴 暖かく、最高のお天気

ネタ元は柳田國男ですから大正か昭和の初期の話でしょう。狸を密猟したとして起訴された猟師が、獲ったのは貉(ムジナ−狸の別称)だとして争ったそうです。

で、判決は無罪。猟師の地元(たしか栃木県)では皆その動物をムジナと呼び、お伽噺にでてきたり禁猟とおふれがあったりする狸と同じとは思っていなかった−当り前ですよね、傘をさして綱渡りする動物がそのへんに居るはずがない−ので犯意は無かった。昔は粋な判事さんがいたものです。

食品の誤(偽)表示事件が次から次へと報じられていますが、いっそのこと、開き直って「わがホテルチェーンでは小さい海老はどれも芝エビと皆呼んでいたのだから報道は不当、名誉毀損で営業妨害である」と堂々と新聞社を訴えたら − だめでしょうね、やっぱり。

 B級グルメという言葉がありますが、私など腹帯でお昼に食べるコンビニお握りに勝る味のものは一緒に飲めたらどんなにいいかと思うビールくらい(毎晩奥方様が作って下さる夕食は別格官幣大社です−柳田國男などを引き合いにだすと用語が古くなります)というD級?グルメですから、なに海老だろうと雰囲気次第で美味しく頂きます。

 「腹帯で食べる」と書きましたが、このところずっと腹帯にはご無沙汰で、今日も烏帽子に出稼ぎ。笹谷の炭焼き窯に長さ1mの材を4tトラック一杯運びました。腹帯の薪小屋は空っぽだというのに一体何をしているんでしょうね。