川崎仙台薪ストーブの会:英国人と質屋と古いもの

曇 風がなく蒸し暑かった

ロンドンオリンピックも最終日になりました。イギリスといえばオックスフォード大学から客員教授を迎えたことがあります。独仏以外にも東欧数か国語を解し、かな」どころかかなりの数の漢字も読めた語学の達人でした。それなのに、「アメリカ語は解らないから息子(子供の頃何年かアメリカで生活した−もちろん本人も一緒です)に通訳してもらう」とのたまわっていました。英国人の矜恃というか、屈曲というか偏屈というか ――。
 「日本ではどの電柱にも質屋の広告があると習ったのにそれらしいものが見あたらないのは何故か」と聞かれたのにはびっくりしました。確かに私の子供の頃はそうでした。「古いものを大切にする国ね」というのが家人のイギリス旅行の感想でしたがそれは日本語教科書に関してもあてはまるようです。リンボウ先生の本には英国では200年?位前の料理本が今も人気とありました。日本は良くも悪くも対極なのでしょう。ついでながら英語で質屋は”pawn shop”です。”porn(ポルノ) shop”と聞き誤って会話がしばらくちぐはぐになりました。
 その日本の中で古いものを大切にするのが我が薪の会です。バッタ屋さんからいつ造られたかわからない滑車(1500円)を買ってきて木に吊るし、「ひっぱりだこ」でメインワイヤを引き上げ、
櫓をたててワイヤをはって久し振りの野猿の準備。
北側尾根の尾根筋には伐倒した木がまだまだ残っていました。