番外22回目 灯油一缶は薪何束?薪の会は「遊び遊び」。

曇 KSMakiの会例会

二十数名が参加していくつかに分れて作業。
10/24や11/21日に割った薪を軽トラ2台×3回運び出して

理事長宅下の薪置場に集積。半分はブルーシートで囲まれてしまって通気が心配ですが、既に全量会員の予約済みだそうで、近いうちに搬出されるでしょうからまあ、いいか。

玉伐り材をどんどん薪割りして薪棚に積み上げ。結果がすぐ見えて楽しい。

「ショウルーム的薪棚」の現状。はやくここに薪を積み上げたいもの。薪棚のため太い杉材14本を運び出しました。

北斜面の放置木の搬出も行ったとのこと。

 中山大観音裏の我家から川崎には往復70km, 消費するガソリンは8-9Lでしょう。一応ハイオクですので灯油1缶分に近いガソリン代がかかります。灯油の標準発熱量は1Lあたり約8700kcalで、灯油ストーブならこの熱は殆どすべて室内を暖めるために使われると思ってよいでしょう。

 灯油1缶分の熱を得るにはどれだけの薪が必要か。怪しげな数字をいじくってみたら6束という結果がでました。これが正しいなら腹帯での一日の仕事4“きもち”=4束の薪の熱ではガソリン代相当の灯油にも及ばないことになります。素直に灯油で暖房すれば暖かい屋内でぬくぬくとしていられるのに、寒い戸外で薪の会の仕事をするのは「遊び」だから以外にありません。鬼頭秀一氏の「遊び仕事(マイナーサブシステンス)」(10月24日のブログ)の条件は“経済的意味が少しでもあること”だそうですから経済的にマイナスの私の場合薪ストーブの会での活動は「遊び仕事」にはならず「遊び遊び」でしょうか。

 計算の根拠は以下の通りです。薪の発熱量は乾燥次第で1kgあたり3000-4000kcal位のようです。中間値をとって3500kcalとすると灯油1L分の熱量を得るためには約2.5kgの薪があればよいことになりそうですが、薪ストーブの場合相当程度の熱が煙突から逃げてしまいます。我家の薪ストーブのメーカーのヨツールのパンフレットにそのロスは25%程度と書いてあったような記憶がありますが、それは“カタログ値”で、横出しで室内の煙突の高さが2mにもならない我家の場合、おそらく50%としても甘いことでしょう。

 この数字が一番怪しげですが、とりあえず50%とすると、灯油を1L燃すのと同じ熱を室内で得るには約5kgの薪が必要ということになります。薪の空隙率を30%, 比重を0.8とすると径30cmで長さ40cmの薪束の重量が15kgとなるので薪の会のひと束は灯油3L、即ち灯油1缶18Lには約6束の薪が相当することになります。

 ホームセンターや通販の薪はひと束の径が22cmくらいですからその量は薪の会の定義のひと束のほぼ半分です。以前薪の会の定義の径30cmの薪束を実際に作ってみたら重すぎて売り物としては実用的ではないことが分りました。2束もって歩いていたら通りがかりの自転車の中学生から大丈夫ですか、と声をかけられたくらいです。“茶房山ひこ”で400円と値札をつけて陳列しているのですが半年経っても買い手がなく、売上を薪の会に寄付しようというのは計画倒れに終わっています。「ショウルーム的薪棚」近くに持って行って8日にB作業参加者のお一人にお買い上げ頂いた1束以外は。